| ●日時：２００５年０９月２９日（木） | |
| ●メンバー：稲葉 力他 |
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 携帯カメラによる入場監視 |
エンジニアリング振興協会でナレッジマネジメントＷＧの活動を一緒にやったメンバ
ーが、現在鹿島建設のシールド工事に従事している。本を一緒に執筆した仲間である。
もう一人の執筆仲間である方と一緒に現場見学に行くことにした。結構、大きな現場な
ので現場のＩＴ化の見学も目的であった。見学終了後、京成立石駅付近の評判の飲み屋
で飲むのも楽しみだった。 東京ガスの中央幹線工事の一部だが、統括現場であり約３０ｋｍほどの幹線を工事し ているとのことであった。３工区すべてがシールド工事で、すべてはシールドマシンの 地中接合である。１台で、最長６．３ｋｍ掘削する。 |
立石の立坑は都市銀行の跡地で、ＪＶの所長室の備品などは支店長室の備品を使って
いるとのことで、さすがに立派な机だった。ここの立坑は、入口のモニターに電子式の
名札があり、職員、作業員が立坑の下に着くと自動的に「入坑」状態を表示する。仕組
みはトンネル坑内に張ったＡＤＳＬのアンテナと全員が持っている携帯電話である。 立坑の土留めは珍しい鋼製セグメントだった。 |
 鋼製セグメントによる立坑 |
 エントランスパッキン |
確か３箇所の立坑から６本のシールドトンネルを掘る計画だと思った。その内の２本が
立石立坑から発進した。写真は、エントランスパッキングである。シールドマシンは、大
き目の親機で発進して３０ｍほどで子機で発進する仕組みである。現場が狭いのでシール
ドセグメントの置き場にする予定だったようだが、変更して、地上プラントの横に７階建
てに相当するようなセグメント置き場を作るそうである。 エントランスパッキングとは、シールドマシンが発進するときに外周部の地盤から水が 侵入しないようにパッキングするシール部材である。 | この写真は、反対側の坑口だ。掘削外径は２．６ｍほどで仕上がり内径は２．２ｍ、鋼 製セグメントを使用して、二次巻はなしだ。高圧ガス管の周囲は発泡モルタルで充填され る。 |  仕上がり内径２．６ｍのシールド |
 親子シールド発進の準備 |
先端まで歩くと、明日に迫った子機の発進のための準備をコマツがやっていた。推進ジ ャッキの反力用のプレートなどを溶接していた。写真に見えるオレンジ色の円形は推進ジ ャッキである。子機は、最長６．３ｋｍ掘削して反対側から来るマシンと接合する。機械 式のドッキングなので、本来必要ないが凍結管が準備されているようだ。 | 写真の周囲に見えるスキンプレートなどは薄そうだが、４０ｍｍ程度ある。 |  コマツが作業中（スキン厚４０ｍｍ） |
 即時注入用の台車 |
マシンの裏込め注入は「即時注入」とのことだった。この写真は注入用の台車で現在は 切り離している。 |
地上の制御室。真ん中のモニターには、トンネル全長を１０分割ほどして、どの区間に
作業員が何人いるか監視することができる。携帯電話の位置計測機能を用いている。携帯
電話は当然だが通話にも使用できる。高いのが難点で４万円ほどするようだ。 ＩＴ電話も検討したが音質が悪いとのことだった。携帯電話でトンネル内の画像を送る ことも検討したようだが、そこまでは費用の点で断念したとのことだった。 |
 トンネル内のどこに作業員がいるか監視 |
 ＷＥＢカメラとＩＴＶ |
切羽には、ＩＴＶとＷＥＢカメラがある。ＷＥＢカメラの画像は写真ではわからないが 十分使用可能である。ＷＥＢカメラの画像は、ＷＥＢに登録されるので当然のことながら どこにいても見ることが可能である。鹿島の所長は統括所長で３現場を見ているので、こ のような要望があったようである。 |
| シールドマシンのマシンデータは、どこの現場でも制御室で監視できるが、ここの現場 はＷＥＢに登録して、それを携帯電話でも見られることにしている。つまり、現在、何リ ング終了していて、現在はどこを掘っていて、マシンのデータは？、止まっているか掘っ ているかが自分の携帯で常に監視できるわけである。 |  ＷＥＢと携帯電話でマシンデータを把握 |  地上の注入プラント |
銀行の跡地にできた、巨大な地上設備は通常のシールド現場の設備よりも天井が高いよ うだった。セグメントの仮置き場の関係があるのだろう。写真は、裏込め注入用のプラン トである。 |
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写真の上の方に泥水処理プラントがある。右側に振動ふるいがあるのだが、防音設備が
しっかりしていて、近隣の住民の苦情はないようだった。 見学終了後、３人で立石駅のもつ焼屋に入った。何を頼んでも（何種類もないが）一皿 １７０円だった。随分と庶民的で、しばしのトレーニングを積んでから別の店に移動した のである。 |
 工場のような建物内部の泥水処理プラント |
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